最初に話の腰を折るようで恐縮ですが・・・。
確かにRyzenに限って言えば、メモリのハイクロックはある程度有効です。
ただメモリのオーバークロックは費用対効果で考えるとDDR4-4000が動作しようと、価格に見合った性能向上は見込めません。
そもそもXMPはIntelが提唱した規格であり、AMD用ではありません。
大金を出してまで購入したメモリが期待していたクロックで動作しないと言う事も多々あります。
更に言ってしまえば、XMPはIntelの規格なのにもかかわらず、メモリオーバークロックの恩恵にあずかれるのは、ハイエンドGPU(少なくとも Geforce GTX 980Ti)でSLIを組んだガチなゲーマーやクリエイターのみとの事です。
つまりIntel環境でSLIを解除してGPUを1基にすると「Geforce GTX 980Ti」程度の性能ではボトルネックが解消され、メモリによるオーバークロック性能向上は殆ど受けられないとの事です。
ゲームや負荷の高い処理をさせるとしても、リスクの高い高額メモリを購入するよりも、その予算でグレードの高いCPUやGPUを買った方が、分かりやすくハッキリと体感できます。
ただ私はゲームを始めとする重い処理はしないので、正直に言ってしまうとメモリのオーバークロックは無意味に近い。
私の場合は好奇心からの趣味として楽しんでいるのであって、定格であるDDR4-3200で十分なので、パフォーマンスに関してはあまり気にしていません。
因みにCPUのオーバークロックは、「PC-9821」と「X68000 XVI」の時にクロックアップを散々して飽きたので、以降は興味がなくなり実行していません。
今のCPUはオーバークロックしなくても十分早いですしね。
それとメモリのオーバークロックにあたっては、今回に限らず「AMD Ryzen Master」は一切使用していません。
全てBIOSから設定しています。
******************************************************** ■ここで注意です(重要)
前回も書きましたが、本記事のようなメモリの高クロック運用(オーバークロック)はCPUのメモリコントローラの定格がDDR4-3200なので、メモリではなく、まずCPUの保証が切れます。
念の為に書いておきますが、XMP対応メモリでDDR4-3200を実現した場合、見た目は定格のDDR4-3200なので大丈夫そうに思えますが、必要電圧が1.35Vとなり、JEDECの標準規格から外れた動作を実現する関係上、メモリの保証はOKでもCPUの保証は切れます。
それからテストとしてDDR4-3933とDDR4-4000は動作させるために手動で設定をしていますが、CPUの保証だけでなく、メモリの保証範囲外の設定であることも明記しておきます。
これには個体差も大きく関係しています。
真似してもパーツが破損する恐れがあり、当方では責任は取れません。 やるなら「どんなパーツが壊れても良いと覚悟した上」、自己責任のもとで実施してください。
オーバークロックとは危険を伴う、リスクの高いチャレンジだと認識してください。
繰り返しますが、オーバークロックにより何が起きても、あくまでも自己責任です。 他人に責任転嫁するのは、お門違いです。
この事は頭に入れておいてください。 ********************************************************
BIOSを「ComboAm4v2PI 1.0.8.1」にアップデートしましたが、いくら探しても詳細が見つからない。
昨日はMSIのマザーで実際に自分で確認してみて、「ファンコントロールの項目が増えたな」くらいだったのだが・・・。
「まさかっ!」と思って、今までは全く動作しなかったDDR4-4000にチャレンジしてみたら、アッサリと動作してしまいましたよ(滝汗)
とは言え、オート設定では動作しなかったので、今回も手動で設定を書き換えている。
しかも動作したとは言え、流石にInfinity Fabricは1:2だろうなと確認してみると、何と1:1で動作していた(驚愕)
マジか・・・・。
どうやら少なくともMSIの「ComboAm4v2PI 1.0.8.1」には「memory stability」が含まれているようだ。
因みに該当のマザーで「ComboAm4v2PI 1.0.8.1」に至る1つ前のリリースではAGESAではない通常のBIOSアップがあり「memory compatibility」が追加されていたのだが、その段階ではDDR4-4000はエラーとなってしまい動作しなかった。
AMD公式発表によると多くのマザーボードではハイクロックになると自動で「Infinity Fabric Divider機能」が有効になってInfinity Fabricの動作クロックが半分になるとある。
実際はDDR4-3600程度でも速度は半分になるものもある。
つまり見かけ上はハイクロックでも、実際の速度は遅いと言う状態になる。
DDR4-4000が動作し、しかも「1:1モード」で動作するなど、構成したパーツ同士の相性が余程良いか、個体差としか思えない。
ただ前回の第3世代Ryzenを用いたDDR4-3933動作の時も書きましたが、割と厳しい攻めた設定なので、特に冷却面とパーツ破損において常用は怖いので止めておきたい。
このようにメモリのオーバークロックに関しては、結構面倒だったりします。
でもDDR4-4000でしっかりと動作しているのをモニタリングしていると、ニヤけてしまう(ぉ
取り敢えず「CPU-Z」を始め、メモリベンチマークも完走したし、幾つかのツールでスクリーンショットを取っておいたので、元に戻しておくかな(苦笑)
まぁ、ロマンを垣間見たと言う事で、この設定は止めておこう。
参考までに書いておくと、どれも試したものについてはメモリのRead・Writeテストを行っているが、比較的低いクロックからスコアは頭打ちになっている。
その「どんぐりの背比べ程度の誤差の為に攻めた設定は危険すぎる」と言うのが本音。
冒頭でも書いたが、高価なメモリを買うくらいなら、CPUやGPUにお金を掛けた方が遥かにマシと言う事。
そして何度も書いているが、同じパーツを使用しても個体差によって動作したり、動作しなかったりするので、こればかりは運としか言いようがない。
それと試してはいないが、メモリのオーバークロックでキチンと動作するか分からないDDR4-3600を狙うよりも、DDR4-3200のCL14を狙った方が速いとの記事もあります。
メモリはハイクロックになるとレイテンシが高くなってしまいますからね。
もちろん、資金力のある方は別です。
機会があったら試したいところですね。
それと上記を試した後に検索を掛けてみたら、今日になってようやく少しの情報を見つけました。
昨日の記事を投稿した7時間後に techpowerup が記事を掲載した模様です。
※関連情報
MSI Releases AGESA V2 1.0.8.1 BIOS Updates for AMD 500-series Chipset Motherboards
「AMD AGESA ComboAm4v2PI 1.0.8.1」がリリース!
先日購入した第3世代Ryzenを用いてDDR4-3933動作が安定
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