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台湾の半導体受託製造メーカーTSMCが、NVIDIAのCEOであるジェンスン・ファン氏からNVIDIA製品専用のパッケージング製造ラインの設立を要請されたが、断ったと報じられている。
全世界が生成AIブームに沸き、AIチップの中心にあるNVIDIAの供給能力が制限されるとすれば、今後は大きな影響が予想される。
台湾メディア聯合報によると、NVIDIAのファンCEOはTSMCに自社専用のCoWoS(先進パッケージング技術)製造ラインの構築を要請したものの、丁重に拒否されたとの事。
TSMCは2023年のパッケージング市場のうち28%を占めており、シェアをさらに拡大する計画。
とは言え、特にCoWoS(先進パッケージング技術)の需要は逼迫しており、2026年まで緩和の兆しはないと見られている。
MicrosoftやAmazonなどハイテク大手もNVIDIAへの依存から脱却すべく、独自AIチップを開発・投入しているが、それらは最終的にはTSMCが手がけることになる。
TSMCのキャパが需要に対して完全にオーバー(と言うか、TSMCに集中しすぎ)しているので、AIブームが今後どの様になるのか注視したい。
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