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【続報】MSIの「AMD AGESA ComboAm4v2PI 1.0.8.1」は凄かった

まず前提として、もともと「AMD AGESA ComboAm4v2PI 1.0.8.1」の適用前からDDR4-3933で「1:1モード」が動作していた環境がベースとなっています。

 

DDR4-4000での動作確認の後、設定を幾つか弄ってみました。

 

やはりオートではエラーとなるので、手動で調整しています。

 

すると、まさかの規定電圧でDDR4-4000が動作しました。 もちろん「Infinity Fabric Divider」はAUTOですが、無効のままです。

 

マジで? 今まではDDR4-3933ですら攻めた設定をしないと動作すらしなかったのに。

 

お陰で、その設定を引きずって前回、DDR4-4000動作を確認した訳ですが、まさか規定電圧で動作するとは・・・。

 

今回も「AMD Ryzen Master」は使用せず、BIOSから設定しています。

AMD Ryzen Master」はリリース当時に触れたくらいで、現在はインストールすらしていません。

個人的にはBIOSで設定した方が分かりやすいので。

 

因みに本記事で扱うメモリのオーバークロックテストをしているマシンは、通常ネットサーフィンくらいしかしません(ぉ

しかもサブマシンなので、使用頻度も高くありません。

 

時々、アプリのテスト用に使用するくらいです。

重い処理や重要なデータの取り扱いは別のマシンにて行います。

 

なので、メモリのオーバークロックをしても実は恩恵には与れなかったりします(爆)

 

前回も書いているように、本当に単なる好奇心からの趣味で楽しむためのテストをしているだけなので、DDR4-3200で全く支障が無い事がお分かりになられたでしょうか。

 

******************************************************** ■ここで注意です(重要)

 

前回も書きましたが、本記事のようなメモリの高クロック運用(オーバークロック)はCPUのメモリコントローラの定格がDDR4-3200なので、メモリではなく、まずCPUの保証が切れます。

 

念の為に書いておきますが、XMP対応メモリでDDR4-3200を実現した場合、見た目は定格のDDR4-3200なので大丈夫そうに思えますが、必要電圧が1.35Vとなり、JEDECの標準規格から外れた動作を実現する関係上、メモリの保証はOKでもCPUの保証は切れます。

 

無理をしてオーバークロックメモリを使用する必要はありません。

 

仮に使用してもCPUの保証が切れる方がデメリットが大きく、メモリをオーバークロックしても体感は殆どできないので、CPUやGPUのグレードを上げた方が確実です。

 

そもそもXMPIntelが提唱した規格であり、AMD用ではありません。 動作するかは相性の他に、個体差も大きく関係しています。

 

手動で設定を触れる人や、起動しなくなった場合の対処法を知ってる人はともかく、初心者の方が安易にXMP対応のオーバークロックメモリを購入すると痛い目を見るかもしれません。

 

それと本記事の様にオーバークロックを真似してもパーツが破損する恐れがあり、当方では責任は取れません。

 

やるなら「どんなパーツが壊れても良いと覚悟した上」、自己責任のもとで実施してください。

 

オーバークロックとは危険を伴う、リスクの高いチャレンジだと認識してください。

 

繰り返しますが、オーバークロックにより何が起きても、あくまでも自己責任です。 他人に責任転嫁するのは、お門違いです。

 

この事は頭に入れておいてください。 ********************************************************

 

経緯は以下の通りです。

 

ふと、特に理由は無かったのですが、今の設定からどこまで電圧を下げられるのだろうと疑問が湧いた。

 

途中で動作しなくなるだろうと期待もせずに電圧を徐々に下げていく。

 

少しずつ下げながらWindowsでの動作を確認していくと、まさかの規定電圧まで下げてのDDR4-4000が動作してしまったのである。 しかも「Infinity Fabric Divider」はAUTOなのに無効のままです。

 

流石に物凄く半信半疑で、負荷を掛ければ落ちるだろうと、幾つかのベンチマークを走らせてみた。

 

まずはメモリベンチでの完走とスコアを確認。 無茶をしていると、まずここでフリーズしたり再起動したりします。

 

無難にメモリベンチをクリアしてしまったので、3DMarkについても実行してみた。

 

3DMarkは流石に無理だろうと先日と同様の「Fire Strike」と「Night Raid」を実行してみたが、これまた何事も無く完走してスコアが表示された。

 

同時にCPU温度もモニタリングしていたが、66度までしか上がらなかった。

 

ここまでくると、どうやらDDR4-4000運用でも大丈夫な気がしてきた。

 

あ。

今まで書いていなかったけど、当然ながらCRは全て1Tです。

 

ただ情報が少ないのとメモリのオーバークロックでは費用対効果の面で効果は薄いと言うのが、今までの常識である。

 

私の場合は冒頭で書いた通り、単なる趣味なので好奇心から楽しむ為に少々お高めのメモリを使用しています。

 

検証した結果、比較的早い段階からスコアが顕著に頭打ちとなってきて、以降伸びしろが殆どないのも事実です。

 

以前も書いておりますが、パフォーマンスを上げるなら高価なメモリを購入するのではなく、その資金を使用して単純にCPUやGPUのグレードを上げた方が確実で体感も出来ます。

 

私の場合はゲームをしないし、普段はベンチマークすら取らないので、軽い処理しかしないからDDR4-3200で十分であることは確かです。

 

試しにDDR4-4066にセットしてみたら「Infinity Fabric Divider」が作動し、速度が半分になりましたので設定を戻しました。

 

一先ず、各種センサーを随時モニタリングしながら使用してみようかな。 そうすれば、もう少し楽しめそうです。

 

「Infinity Fabric Divider」が作動したのでDDR4-4000を超える高クロックは目指しませんが、もう少し設定を詰められると思いますので。

色々と書きましたが、メモリの保証範囲内で動作した事は運が良かっただけなのかもしれませんが、伸びしろが少ないとはいえ特筆すべきことです。

 

メモリの保証範囲内においてDDR4-4000が動作安定してくれるなら、これ以上設定を詰めなくても良いのかも知れません。 暫くは安定性を見ながら使用してみます。

 

ここまでの高クロックは必要ないので単なる自己満足にしかなりませんが、「色々と試行錯誤しながら、ここまで辿り着いた」と言う楽しさと達成感はありました(これが最大の目的です)

 

今回のBIOSアップデートであるMSIの「AMD AGESA ComboAm4v2PI 1.0.8.1」が大きな役割を果たしたのは言うまでもありません。

ただ以前書いた記事からご覧になっている方はご存じかと思いますが、私の環境ではMSIの「AMD AGESA ComboAm4v2PI 1.0.8.1」の適用前から、既にDDR4-3933で「1:1モード」が動作していたので、全てが「AMD AGESA ComboAm4v2PI 1.0.8.1」の影響ではない事は忘れないでください。

 

「1:1モード」でどこまでメモリクロックが伸ばせるのかは、マザーボードの設計や、CPUのメモリコントローラの個体性能、メモリの個体性能などに左右されます。

 

最後に、テストする環境が無いので他メーカーに関しては分かりません。

記事を探しても、やはりMSIの「AMD AGESA ComboAm4v2PI 1.0.8.1」しか出てこないので。

※関連情報 マジか。 DDR4-4000で動作しましたよ?(滝汗)

MSI Releases AGESA V2 1.0.8.1 BIOS Updates for AMD 500-series Chipset Motherboards 「AMD AGESA ComboAm4v2PI 1.0.8.1」がリリース!

 

先日購入した第3世代Ryzenを用いてDDR4-3933動作が安定

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