先日のエントリでも書いたが、アップル株は年初来で10%余り下げており、3300億ドル(約49兆円)前後の時価即額が吹き飛んだ。
時価総額は2兆7000億ドルとなり、世界首位の座は約3兆1000億ドルのマイクロソフトに譲り渡した。
エヌビディアも2兆2000億ドルとそれほど遠くない位置にある。
アップルの成長が突然ストップしたというものではない。
「iPhone」の販売が低調で、同社に対する規制当局の対応も厳しくなっている状況で、AIについて何も示していない点にある。
アップルが抱える問題の中核にあるのは売上高の伸びが勢いを失った点で、成長を促進するのが何であるか不明であること。
この結果、ラデンバーグ・ソールマン・アセット・マネジメントのフィル・ブランカート最高経営責任者(CEO)はアップル株について、「ややコカ・コーラのようなバリュー株になりつつある」と指摘。
この指摘には非常に納得できる。
Visopn ProやM3チップ搭載ノートを含めて起爆剤にはなっていないし、iPhoneの販売低迷はまだまだ続く。
しかも今後の商品についても不透明だからである。
直近では、EV(Apple car)を始めとした6つのプロジェクトを中止している。
更にiPhone関連の主要幹部たちは次々と退社し、転職している。
果たしてこんな状況の会社で何が期待できるのだろうか。
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