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Intelの第13・14世代CPU劣化、パッチでも防ぐ事は不可能



先日のエントリで、Intelの第13世代Coreプロセッサーおよび第14世代CoreプロセッサーのCPU劣化について、Intelが「自社のマイクロコードに原因があった」と認めた件の続き。

Intelは、この不具合に対する修正パッチの配布を予定していますが、修正パッチを当ててもクラッシュが発生するのが予防されるだけで、既にクラッシュが発生したことがあるCPUの劣化は不可逆的だと報じられた。

There is no fix for Intel’s crashing 13th and 14th Gen CPUs — any damage is permanent - The Verge
https://www.theverge.com/2024/7/26/24206529/intel-13th-14th-gen-crashing-instability-cpu-voltage-q-a


IT系ニュースサイトのThe VergeはIntelへの取材から、この不具合に絡んでいるのは過電圧だけではない可能性があると指摘。

Intelのチップの一部には、複数の層を接続する穴であるビアが酸化する問題があることが2023年に発覚しており、Intelは「今回の問題はビア酸化とは無関係」としている。

しかし、The Vergeの問い合わせに応じたIntelの従業員のトーマス・ハンナフォード氏は、主原因は過電圧としつつ、ビア酸化との関連も調査中と述べている。

なお、不具合が確認されている第13世代~14世代のCPUであるRaptor Lakeシリーズは、第12世代のCPUに比べて返品率が4倍も高いことが報道により判明している。

爆弾を抱えたまま、現在も平然と第13世代~14世代CPUを販売するIntelは無責任すぎると考える。

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