中国経済の動向を巡るグローバル市場への新たな警告として、越境電子商取引(EC)サイト「Temu」を運営するPDDホールディングスは26日、いつになく弱い業績見通しを示した。
景気減速期に低価格商品の投入で売上高と利益を伸ばし、EC市場で台頭してきたPDDがこの日発表した4-6月(第2四半期)売上高も市場予想に届かなかった。
陳CEOらは、長い目で見れば中国の消費には自信を持っていると慎重ながらも強調したが、ダメージは大きかった。
PDDの米国預託証券(ADR)は26日、29%安と上場来最大の下落率で引け、550億ドル(約8兆円)相当の時価総額を失った。
陳CEOは、消費者行動に根本的な変化が起きており、創業以来売上高を押し上げてきた格安商品離れが進んでいることを示唆。
「Temu」の商品からは基準値を大幅に上回る有害物質が検出されているし、潮時なのでは。
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