2019年にアップルを去ったジョニー・アイブ氏(左)
ティム・クック最高経営責任者(CEO)(右)
Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
アップルを代表する製品のデザインをかつて手がけたジョニー・アイブ氏。
同氏が率いた伝説的なデザインチームは、アップル脱出をほぼ完了した。
今では数少ないアイブ氏の元同僚、ダンカン・カー氏が近く退社する意向をアップルに通知した。
1999年入社のカー氏は、数世代にわたるスマートフォン「iPhone」やタブレット端末「iPad」、パソコン「Mac」の開発に欠かせない人材だった。
カー氏の退社によって、かつてアイブ氏が率いた20数人のチームはほぼ完全に消失する。
2019年にアイブ氏がアップルを去った後、トップデザイナーが相次いで退職。
人材流出はこの1年にも続き、バート・アンドレ氏のほか、コリン・バーンズ氏、ショータ・アオヤギ氏、ピーター・ラッセルクラーク氏も退社した。
更にはアイブ氏の後任、エバンス・ハンキー氏も昨年アップルを辞めた。
以前のエントリでも書いたが、アップルのデザインチームでは、退社したその大部分がアイブ氏のデザイン会社ラブフロムに移籍した。
ラブフロムはエアビーアンドビーやフェラーリ、モンクレールなどのプロジェクトに関わっている。
ついにジョニー・アイブ氏が率いたチームメンバーが残り3人となったか。
だからなのかは不明だが、ここ数年幾つものプロジェクトを中止し、iPhoneでさえ目玉商品となるものを出せていない。
PCで言えば、直近でAI搭載SoCであるSnapdragon Xシリーズ搭載のWindows向けPCが各社から一斉発売される。
スマホではAI搭載のスマホがAndroidで既に発売されている。
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