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NVIDIA、AMD等からAIチップを買う顧客に圧力、FTCが調査


Image:Below the Sky/Shutterstock

半導体大手NVIDIAは、ここ数年の生成AIブームを追い風に時価総額マイクロソフトを追い抜き、世界で最も価値ある企業となっていた。

今や同社のAIチップなくして、AIビジネスを続けることも立ち上げることも困難となっている。

NVIDIAが市場支配力を乱用して顧客に圧力をかけているとの苦情を受けて、米司法省が調査していると報じられている。

The Informationの報道によると、NVIDIAはAI製品に関して様々な反競争的行為を行っているという。

顧客がAMDなどライバルからAIチップを購入した場合は値上げあるいは出荷を止めると脅す、AI業界での影響力を高めることのみを目的に新興企業を買収する、AI/GPU製品にネットワークケーブルなどを抱き合わせ販売するというものだ。

NVIDIAにとってAIアクセラレータにおける主な競合企業はAMDであり、その矛先も同社に向けられている。

NVIDIA Customers Fear Threatening Behavior For Buying AI Chips From AMD, Intel – Report
https://wccftech.com/nvidia-customers-fear-threatening-behavior-for-buying-ai-chips-from-amd-intel-report/


The Information報道によれば、値上げ圧力はネットワーク機器にも及んでいるとのこと。
顧客がライバル企業からAIチップを購入した場合、それらにも高い価格を請求したかどうかをDOJが調査していると伝えている。

NVIDIA、見下げ果てた最悪の会社だな。

NVIDIAは正当性を主張しているが、あまりの稚拙な言い訳に呆れるばかり。

NVIDIAアメリカが輸出制限を掛けているにもかかわらず、積極的に中国向けのGPUも用意して販売しているが、いくら中国市場が大事な稼ぎ頭だと言っても、廉価版であってもハードウェアであるGPUそのものが中国に渡ったら意味が無い。

どうやらNVIDIAのCEOを含めた幹部達には、「何故、アメリカが輸出制限を掛けているのか」の本質が分からないらしい。

短期的には売り上げは伸びるし、シェアも取れるだろう。
しかしながら中国の力を侮ってはいけない。
廉価版であれ、GPUを解析して自分たちで性能の高いGPUを開発するからである。

NVIDIAGPU横流しする裏ルートも実際に存在する。

裏を返せば、アメリカ本国のAI特化型データセンターに高性能なAIアクセラレータを導入して、サービスとして利用させる分には問題ないと考える。
Microsoftなど他社はそのようなサービスを行っている。

司法省(FTC)には、この機会に徹底的にやってもらおう。
NVIDIAに対して罰則や多額の罰金を期待している。

圧力を受けている顧客や最終的には巡り巡ってコンシューマーユーザーにも恩恵があると考える。

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