フランスの規制当局が、アメリカの半導体メーカーであるNVIDIAを反競争的行為の疑いで告発する準備を進めていると、ロイターが報じた。
この提訴は、2023年9月に行われたNVIDIAのフランス事業所への強制捜査を受けてのものとされている。
Exclusive: Nvidia set to face French antitrust charges, sources say | Reuters
https://www.reuters.com/technology/french-antitrust-regulators-preparing-nvidia-charges-sources-say-2024-07-01/
ロイターは「生成AI『ChatGPT』のリリース後にチップの需要が急増したことで、世界最大手のチップメーカーであるNVIDIAには、大西洋をはさんだ両側の規制当局の厳しい目が注がれることになりました」と指摘。
AIインフラの分野をほぼ独占している状況が当局の不興を買っていると指摘している。
NVIDIAは2023年に規制当局に提出した書類で、EU、中国、フランスの当局からグラフィックカードに関する情報を求められたことを報告している。
仮にNVIDIAがフランスの独占禁止法に抵触していることになった場合、全世界の売上高の最大10%の罰金が科せられることになる。
先日のエントリでも書きましたが、NVlink(NVIDIAのGPU専用接続方法)から脱するための論文が発表され、ハイパフォーマンスネットワーク(HPN)が各所から評価されている。
やはり市場競争は必須の為、独禁法での提訴や論文にあるハイパフォーマンスネットワーク(HPN)の採用が広まってほしいところだ。
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