今回は AOMEI のバックアップソフト「AOMEI Backupper Standard」をレビューします。
■レビュー対象「AOMEI Backupper Standard (無料版)」
注:2021年11月時点で最新版の「AOMEI Backupper Standard 6.7.0」使用します。
■「AOMEI Backupper Standard」をテストしようとした背景
・以前愛用していたAcronis製は不具合が多く、最近は混沌としていて現時点では使えない。
・他社製も操作は簡単だが、リカバリ時に少し不安が残った。
・Windows 11/10/8/7に対応
上記理由により、「AOMEI Backupper Standard」を試してみる事に。
■「AOMEI Backupper Standard」の入手場所
下記リンクから入手可能です
AOMEI Backupper Standard 公式サイト ■「AOMEI Backupper Standard」の機能について紹介
各種機能は画面左画にあるリストの中から選択して行います。
・バックアップ
作業を中断することなく、Windows OS、ディスク全体、特定のパーティション、個々のファイルを簡単にバックアップが可能。
画面にある「バックアップスキーム」を選択する事で様々なバックアップ方法が可能です。
1)フルバックアップ 2)差分バックアップ 3)増分バックアップ
それぞれについて説明しておきましょう。
1)フルバックアップとは フルバックアップは、ディスク内のすべてのデータを完全に複製する方式の事です。 時間は掛かりますが、リカバリが一番簡単でもあります。
2)差分バックアップ 差分バックアップは、初回に行ったフルバックアップからの変更や追加されたデータを複製するバックアップ方式。
つまり2回目以降は変更・追加されたデータのみバックアップする為、バックアップ時間は短くて済みます。
そして初回のバックアップと復旧させたい時点の差分データがあれば復旧も簡単なのでバランスが良いとも言えます。
3)増分バックアップ 増分バックアップは、前回行われたバックアップからの変更や追加されたデータのみ複製するバックアップ方式。
つまり初回のフルバックアップ以降は随時、変更のあった部分のみをバックアップするものであり、3つのバックアップ方式の中ではバックアップ時間が一番短くて済みます。
ただし、毎回変更部分のみをバックアップするために、初回から最新のバックアップデータがすべて必要であり、一番面倒なリカバリ方式でもあります。
・ディスクのクローン Windows OS、インストール済みアプリを含む現在の使用環境をそのままクローンとして作成可能。
参考までに「ディスクのクローン」へのリンクも掲載しておきます。
上記画像をクリックすると詳しい説明がされています。
・リカバリ(復元) ファイル/システム/ディスク/パーティション単位での復元が可能。
・ブータブルメディアの作成 AOMEI Backupperは無料版のStandardでもブータブルメディアが作成可能です。 他社製は基本的にこの機能は有料版での対応となります。
この機能を利用する事でコールドバックアップが可能です。
コールドバックアップとは、データベースなど頻繁に更新されるデータのバックアップ手法の一つで、システムを停止した状態で行なうバックアップの事です。
ざっくり書くと停止したシステムからデータを丸ごと読み出してバックアップしておき、データが破損した際にはこのバックアップしたデータを丸ごと書き戻す事により、その時点の状態に完全に復元することが出来ます。
つまりOSが起動しなくなった場合でもブータブルメディアを作成しておけば、バックアップしてある最新のデータにアクセスする事が出来、スムーズに復旧させることが可能です。
・同期機能について これはバックアップしたイメージと実際に稼働しているデータとの同期を取ると言う意味です。
つまり間違って削除したものがあれば、同期をする事で折角バックアップしたイメージからも大事なデータが失われるため、注意が必要な機能です。
よってこのレビューでは割愛します。
■評価 無料版でも強力なバックアップソフトであるのは確かなようです。
あとは個人的な見解ですが、長年システムエンジニアをしていた経験上、個人用途に限ってはシステムにインストールしてのバックアップ、リカバリには抵抗があります。
ですので、どのようなバックアップソフトであっても必ずブータブルメディアを作成して毎回コールドバックアップを行っています。
サーバー用途であれば高価な企業向けを使用していたので仕事で使用する場合は企業向けのプランを検討してみてください。
最後に改めて公式サイトへのリンクを掲載しておきます。
画像をクリックする事で公式サイトにジャンプできます。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。