GeForce RTX 4090の電源コネクタが溶ける！

前回記事にした「RTX 4090 Ti」ではなく、通常販売されている「RTX 4090」の話である。

GeForce RTX 4090を購入したユーザーがオーバークロック無しのデフォルト状態(400W)でゲームをしていたら電源コネクタが溶けて変形した模様。

複数のユーザーから同じ現象が起きたとの報告が上がっている。
どうやらRTX 4090でも発熱に問題を抱えているようです。

そもそもRTX 4090に使用されている電源コネクタは「12VHPWR」であり、発売される前からこのコネクタは危険視されていた。

と言うのも「12VHPWR」コネクタはケーブルを特定の方向に曲げると負荷がかかり、加熱による損傷のリスクが高まる可能性があることが伝えられていたからだ。

業界団体のPCI-SIGは「12VHPWRコネクタに潜在的な過電流・過電力のリスクがある」と報告している。

ユーザーであるNoDuelsPolicy氏は「少し右に曲がっていましたが、無理に曲げていたわけではありません。説明書にも『曲げないように』などの注意は何も書かれていません」とコメントをしている。

reggie_gakil氏も「確かにコネクタは曲がっていましたが、それほど激しい曲がりではありませんでした」とコメント。

これに対し、NVIDIAではRTX 4090の電源コネクタ溶解の問題を調査中との事。

追記：12VHPWRコネクタが溶ける問題はNVIDIA配布のケーブルに原因があった。 (2022.11.02)

12VHPWRコネクタの設計そのものの欠陥ではなく、NVIDIAが各メーカーに配布しているAstron製ケーブルが原因のようだ。

このNVIDIAが各メーカーに配布している付属ケーブルはコネクタ接合部が圧着ではなくハンダ付けであり、軽く動かしただけで簡単にハンダが剥がれてしまう模様。

更に電源ケーブルのコネクタ部分を分解した結果、コネクタの接点同士が相互接続されており、外側の線が断線すると内側の線に過剰な電流が流れ高熱になることが明らかに。