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Microsoftがタスクスケジューラーでデフォルトブラウザ変更を阻止



Microsoftは、Google Chromeのダウンロードを中止するように促すメッセージを出したり、チャットAI「りんな」を動員したりと、Microsoft Edge以外のブラウザを使おうとするユーザーをなりふり構わず引き留めることで知られている。

Microsoftが、Windows 10とWindows 11のデフォルトブラウザの設定を変更できないようにするドライバーを、2024年2月のWindows更新プログラムで導入していたことが発覚した。

「UserChoice Protection Driver(UCPD.sys)」がその機能なのだが、この「UserChoice」がWindowsによりロックされた。

これによりどんな事が起こるか。
ツールやレジストリ等を弄って「一時的に変更しても元(デフォルトブラウザはEdge)に戻される」と言う事。

つまり無効化してもWindowsに作成された「UCPD Velocity」というタスクで自動的にドライバーが復活するのである。

【回避策】
タスクスケジューラーでこのタスク「UCPD Velocity」を削除もしくは無効してはじめて変更が有効になる



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セキュリティ強化のためと言うよりも、冒頭に書いたように単にEdgeと競合するブラウザをブロックするためだろう。

このような対応をすると「競争の阻害要因として、FTCやEUからの制裁」が待っていると分からないのかな。
これはMicrosoftに限らず、GoogleAppleも同様。
ブラウザはユーザーが自由に選択できるようにするべき。

個人的にはデフォルトブラウザがEdgeでも全く困らない。
と言うのも、普段は他のブラウザを手動で起動しているから。

メインはFirefoxで、サブで幾つか利用しているが、Edge以外のChrome系は利用していない。

※関連情報
Windowsに「デフォルトのブラウザをMicrosoft Edgeから変更できないようにするドライバー」が配信されていたことが判明

Firefox Browser 大切なものを守るブラウザーを (公式サイト)

「KB5035853」の致命的不具合に遭遇


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Windows 11向けの累積更新プログラム「KB5035853」をリリースしたあと、様々な不具合が報告されている。

詳細は先日のエントリを参照。

さらっと、おさらい。

ブルースクリーンBSoD)以外の問題】
AMDベースのLenovoバイスでBitlockerコードを要求する無限ループが発生
・パフォーマンスの大幅な低下
・起動速度が遅くなった
・メモリー管理エラーが発生
Windows 11をまったく起動できない

この中の「パフォーマンスの大幅な低下」に遭遇した。

言葉で書くと大した事の内容に思えるが、実際に遭遇して「その重大さ」が身に染みてわかった。

なんと、「フリーズしたかのようなパフォーマンスの激重」に見舞われた。

フリーズしたのか? と思って暫く待つとかなり経過してからマウスカーソルが動く。
ただ直ぐに、またフリーズする。
エラー表示も何もない。


これはヤバイと感じ、どうにかキーボード操作で該当マシンを一度シャットダウン。
そして再起動すると、元のパフォーマンスに戻った。

直ぐに3月のパッチ「KB5035853」をアンインストールし、Windows Updateを停止させた。

既に4月のパッチ向けのCパッチ(プレビューリリース)である「KB5035942」が公開されているが、肝心の「KB5035853」の不具合修正に関する記述が無い。

Microsoftには、新機能を盛り込む前に深刻なパッチ「KB5035853」の修正を明確にして欲しい。

※関連情報
Windows 11「KB5035853」適用で起動不良やBSoDが急増!

3万台のPCをLibreOfficeとThunderbirdへ移行:ドイツ政府の取り組み



ドイツのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州のデジタル担当大臣であるディルク・シュレーダー氏が、州政府のシステムをオープンソースのソフトウェアへと切り替えることを発表。

これにより、約3万人の職員が使うOSがWindowsからLinuxへと変わり、Microsoft OfficeLibreOfficeへと切り替えられる予定。

シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州をデジタル分野におけるパイオニアと位置づけることを目指し、一企業にとらわれず、政府主導でシステムを管理できる体制に作り替えていくことを明らかにした。

シュレーダー大臣が進める6つの施策】
Microsoft OfficeからLibreOfficeへの切り替え
Microsoft WindowsからLinuxへのOSの切り替え
Microsoft SharepointMicrosoft ExchangeおよびMicrosoft Outlookを、それぞれNextcloud、Open XchangeThunderbirdへ切り替え
Microsoft Active Directoryに代わるオープンソースベースのディレクトリサービスの構想
LibreOfficeLinuxとの互換性と相互運用性に関する手順書の作成
・Telekomに代わるオープンソースベースの通信ソリューションの開発


良い動きですね。
ぜひ成功させて頂きたいものです。


今回の施策を読んで改めて感じたのは、以下の2点。
Microsoft Officeの代替品は、LibreOffice
Microsoft Outlookの代替品は、Thunderbird

選択肢としては「やはり、この様になるんだな」とある意味、感動した。

LibreOfficeThunderbirdも共に我が家では長年利用していますから、感慨深いものがあります。

※関連情報
ドイツ政府が3万台のPCでLinuxに乗り換えてMicrosoft OfficeからオープンソースのLibreOfficeに移行する

German state moving 30,000 PCs to LibreOffice

無償のオフィススイートLibreOffice、最新版がリリース

無償のメーラー Thunderbird — 受信トレイを身軽に。

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