沢井製薬は胃薬「テプレノンカプセル50mg『サワイ』」で、品質試験における不正が2015年から継続的に行われていたことを明らかにした。
後発薬業界では2020年以降、品質不正が続々と発覚し、製品の自主回収が相次いでいる。
業界大手だった日医工や、中堅の小林化工が業務停止命令を受けた影響で製品の流通に混乱が生じ、3年経った現在も供給不安が続く。
そこで発覚した最大手の品質不正。
不正が繰り返されてきた背景について、調査報告書は「法令よりも上司の指示を優先する」という異常な組織風土があったと指摘。
発覚のきっかけは4月。
品質不正であるカプセルの詰め替えについて知らない新たな担当者が本来の手順で試験を行ったところ、カプセルが溶けない薬が続出した。
中にはカプセル溶出率が「0%」となる個体も複数あった模様。
因みに「テプレノンカプセル50mg『サワイ』」は消化性潰瘍などの治療薬である。
カプセル溶出率が「0%」と言う事は、薬を処方されて服用したとしても意味が無いと言う事である。
何とも迷惑な話である。
※関連情報
ジェネリック最大手「サワイ」、呆れた不正の実態