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「AMD AGESA ComboAM4PIv2 1.2.0.0 w/ S.A.M」が正式リリース!

待望のRyzen 5000シリーズ向けの最新BIOSがリリースされました。

 

これで正式名称:S.A.M (Smart Access Memory)もサポートされます。 別名ではRe-Size BARと呼ばれているものです。

 

ざっくり書くと「AMD Smart Access Memory」とはRyzen 5000シリーズと500系チップセットRadeon RX 6000シリーズの組み合わせで実現するものである。

 

その効果は「PCIeの制限を飛び越えてCPU~GPU間のメモリアクセスを高速化する」ものである。

 

もう少し書くと、アプリケーション側をまったく最適化せずとも,実際のゲームタイトルでフレームレートが2~13%も向上するらしい。

他にはRAIDドライバーの更新や安定性の更新も含まれています。

 

そこで早速メインマシンであるRyzen 9 5900Xマシンに適用しました。

 

AMD AGESA ComboAM4PIv2 1.1.0.0 Patch C」から「AMD AGESA ComboAM4PIv2 1.2.0.0 w/ S.A.M」へのアップデートです。

 

特に問題も起きておりません。

 

事前の情報では1.1.8.0がリリース予定であり、その時のコメントには自動クロック/電圧調整技術「Precision Boost Overdrive 2」の搭載により、ブースト値の上限アップ(200MHz程度)が見込まれていたので、後程検証してみたいと思います。

 

私個人としては「Smart Access Memory」よりも、「Precision Boost Overdrive 2」の方が期待しているものです。

 

結果的に1.1.8.0はスキップされ、1.2.0.0がリリースとなりました。

 

メインマシンは特に問題ありませんでしたが、2個前のBIOSで止めていたサブマシン(Ryzen 4000シリーズ)に適用したところ、メモリ速度が不安定となってしまいました。

 

BIOSでクロックを固定させても、Windowsを起動させてチェックしてみるとクロックが全く固定されていない。

 

Memory Stabilityが甘いのか、BIOSで強制的に固定しているはずなのにメモリクロックが全く安定しない。

 

いずれにしても最新BIOSではなく、旧BIOSに戻すと症状は直るので、BIOSが未熟なのだろう。

 

Ryzen 4000マシンに関してはAMD AGESA ComboAM4PIv2 1.0.8.1で安定(1.1.0.0 Patch Cはスキップ)していたので、1.0.8.1に戻したところメモリ速度もド安定しました。

 

特に不具合もないし、BIOSを最新にする必要も特に見当たらない。

 

BIOSが古くても性能は出ているし、安定しまくりなのでサブマシンは1.0.8.1のままでも良いかなと。

 

補足:

「Smart Access Memory」自体はPCI Express 2.0の時代から存在する機能「Re-Size BAR」を有効活用したものなので、マザーボードベンダー次第ではF/Wの更新により、他の環境でも実現できてしまっているのが現状である。

 

追記:MSIから「AMD AGESA 1.2.0.3c Beta」BIOSが提供されてた(2021.08.07) MSIから「AMD AGESA 1.2.0.3c Beta」BIOSが提供されてた

 

追記:最新BIOSの正式版がリリースされました(2021.07.31) 「AMD AGESA ComboAM4PIv2 1.2.0.3b」が正式リリース!

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