一本化後も「毎月1万人以上がマイナ保険証を解除」の現実



通院する度に思うが、どこの病院でも受付で詐欺の様な手口で、マイナ保険証を登録させている現実に心が痛む。

流石にその場で「マイナ保険証を登録しない方が良い、資格確認書が送られてくるので問題ない」と進言したいのは山々だが、そんな事をしたら「業務妨害」で訴えられかねないので見ている事しか出来ない。

仲の良い患者仲間には、本件を含め色々と情報交換している。

世間話を交えてだが、これが結構バカにならない。

と言うのも、「あの病院は行っちゃダメ(その理由がかなり深刻な内容なのでこの場では割愛する)」とか、逆に「〇〇科を受けたいなら、この病院がお勧め」など色々なお話を聞くことが出来るからである。

それらの話を鵜呑みするわけではないが参考にはなる。

そして今まで自分で通院してきた体験をもとに各科ごとに、安心して診察可能な病院を小児科から大人用までリスト化してある。

と言うのも、私と同じように遠方から引っ越してきたばかりの方に情報を還流させるためである。

情報提供した方からは物凄くお礼を言われた。

かと言って誰にでも教えるわけではない。
自分で言うのも恐縮だが、これでも最初にあった際に少し話をするだけで、人の良さを見抜く能力を身に付けているからである。

病院のスタッフや管理会社の方については、一度聞いた声なら忘れないので相手が名乗らなくても直ぐに声で誰なのか分かったりもする。

更には私の体質が影響しているのか不明だが、初対面の保育園児からも、散歩中に突然話しかけられたりする。

勿論、声をかけてきた子供には自然体で話し相手になる。

その後に思う事だが、何故他にも人はいるのに、私に声をかけてくるのだろうと疑問に思ったことがあり、看護師や市役所の方などに聞いてみた事がある。

すると帰ってくる言葉は同じで、特に子供は純粋で「誰が良い人か直感で分かる」から、そう言うオーラが出ているとの事らしい。

全く自覚は無いが、今でも子供が卒園した保育園に顔をだし、園長の許可を貰って大きくなった子供と中に入ると、保育園児たち(特に女の子)が集まってきて私に話しかけてくる。

この手の話題には事尽きないので、これ以上は割愛しよう。

前置きが長くなったが、本題に入ろう。

従来の健康保険証の新規発行が昨年12月で終了したが、マイナ保険証の利用は思うように進んでいない。

マイナ保険証に一本化した昨年12月は、前月から7ポイント増えて25%を突破した。

しかし、翌月以降は伸びが鈍化。今年4月時点でも3割に届いていない。

その上、マイナ保険証の登録をやめて、代わりに「資格確認書」をもらう人が毎月1万人以上もいる。

マイナ保険証の登録解除は、昨年10月の受け付け開始以降、9万8800人に上っている。昨年12月は、1カ月間だけで3万人を超えた。

今年に入ってからも、毎月1万人~1万5000人が登録を解除している。

以前のエントリでも触れたが、私は一本化前の登録解除が開始された2024年10月28日にマイナ保険証との連携を解除している。

2024年12月初旬に日頃から懇意にしている方に、マイナンバーカードについて聞いてみた事がある。

すると「マイナンバーカードを作った事も無い」と言う返事が返ってきた。

マイナンバーカードが無くて困った事はありますか? と聞いてみたら、全く困っていないとの事だった。

即座に「マイナンバーカードは作らずに放置してください。マイナ保険証の変わりに資格確認書が自動的に送られてくるので大丈夫です」と進言しておいた。

理由も説明したら納得してくれましたし、その方からは「マイナ保険証とか全く分からなかったので助かった」とお礼を言われました。

自治体によっては「マイナ保険証を持っている/いない」にかかわらず、早々に「全員に資格確認書を送付する」と決めた所もある。

因みにこれは「裏保険証」と呼ばれているが、この運動が広がってほしいと思うばかりである。

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