小泉進次郎農水相
主税局総務課長などを務めた元財務官僚の森信茂樹氏は「これまで政策変えるとOBに忖度したり、農水(族)議員に忖度しないといけなかったのが無くなり、ゼロから考える事が出来る」と述べた。
つまり、今回の件で農水省の役人は忖度する必要が無くなり、自分たちの考えで動くことが出来ると言う事である。
更に、備蓄米は60万トンを超える量が放出されるため、全国各地で保管している倉庫では東京ドーム約8個分の空きが生じる。
結果、倉庫会社が受け取ってきた保管料が1カ月あたり約4億6000億円失われる見通しだという。
どうやら『倉庫に備蓄米が保管されていないと、倉庫会社は収入を得られない』制度設計になっている模様。
しかも備蓄米を預かる倉庫のうち、かなりの数をJA「農業協同組合(農協)」が運営しているのが現実である。
要は米価高騰もJAが儲けるための都合でしかなかった訳である。
今までJAが説明してきた事は単なる建前だったと言う事。
小泉進次郎農水相就任で、即座に随意契約で全国の各店舗に店頭価格で2千円(税込み)を切る価格で備蓄米が並んだ。
これには僅か30分で売り切れが続出。
時を同じくして、JAからの備蓄米ではない米の卸価格が1割も下がったのである。
こんな事は初めてだと店舗のオーナーは驚いている。
前農水省の時代まで「コメはない」と言ってきた。
と言う事は、価格高騰を維持するためにJAがため込んでいたと言う事である。
しかも早ければ9月から10月には新米が出てくる。
そうなれば、現在JAが卸している米は古米となり、価格が暴落するだろう。
他の省庁も今回の農水省のように「OBに忖度したり、族議員に忖度する必要が無い」組織改革が喫緊の課題である。
特に財務省や経産省、総務省は、直ぐにでも改革して頂きたい。
追記:2025.06.10 21:30
備蓄米さらに20万トン放出へ 20年産と21年産、小泉農水相表明
※関連情報
小泉進次郎農水相就任で「農水省の役人はホッとしてる」と元財務官僚が指摘 OB、族議員への「忖度がなくなる」
備蓄米の放出で倉庫業者が“廃業危機”報道も…「大量に保管していたのはJA」との指摘 “江藤米”の流通が遅れた真の理由とは