NY株 一時1300ドル超の急落、トランプ大統領の利下げ要求

現地時間の21日にトランプ氏がSNSに「今、利下げしなければ、経済が減速する可能性がある」と投稿し、パウエル議長に対してただちに政策金利を引き下げるよう改めて要求したことなどから株価は急落。

一時、下げ幅は1300ドル以上となった。



前日にはドナルド・トランプ大統領が、本当にFRB(米連邦準備理事会)のジェローム・パウエル議長を解任して利下げをした場合、アメリカ経済への信任が低下し、住宅ローン金利は下がるどころか上昇する可能性がある、とある経済アナリストが警告している。

金融メディアのレッドフィン・ニュースへの寄稿でこの警告を発したのは、かつてJPモルガン・チェース・インスティテュートのエグゼクティブ・ディレクターを務め、現在はアナリシス・グループの経済コンサルタントであるチェン・ザオ氏。

1970年代にも同じことが起きている。

当時のリチャード・ニクソン大統領は「1972年の大統領選で再選を果たすため」、アーサー・バーンズFRB議長に金利を低く抑えるよう圧力をかけた。 

その結果もたらされたのは、制御不能のインフレ。

1979年にFRB議長に就任したポール・ボルカーは利上げに転じ、1981年には金利は20%に達して経済は景気後退に陥った。

やはり歴史は繰り返すのか・・・。

質が悪いのは、今回のFRBに対する早期利下げ要求はトランプ大統領のメンツの為だけだと言う事。

追記:2025.04.23 10:40
マスクの「大量解雇」がもたらすニューヨーク「スラム街」化、このままではアメリカ社会は崩壊する!

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