アメリカの半導体メーカーであるNVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、トランプ政権がNVIDIA製品の中国での販売を新たに制限したことを受け、2025年4月17日(木)に中国の北京を訪問したことが報じられた。
報道によると、フアンCEOは生成AIスタートアップのDeepSeekを含むNVIDIAの顧客と会談し、中国企業向けの新しいチップ設計について話し合った模様。
Nvidia chief Jensen Huang flies to Beijing for talks
https://www.ft.com/content/7a49186c-8e51-4540-affe-15239c0914e3
アメリカと中国の関係はますます悪化しつつあるが、それでもフアンCEOは中国市場を諦めるつもりはないらしい。
フアンCEOの出張スケジュールに詳しい2人の人物によると、同氏は生成AIスタートアップであるDeepSeekの創業者を含むNVIDIAの顧客と会談したとのこと。
関係者によるとフアンCEOはその後、中国の何立峰副総理とも個別に会談している。
中国の国営公共放送テレビ局である中国中央電視台によると、フアンCEOは中国について「NVIDIAにとって非常に重要な市場」と述べ、「NVIDIAと中国が協力関係を継続できることを期待している」と語った。
NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは懲りない方ですね。
トランプ大統領がAIチップの制限を強化してから、時を同じくして台湾からマレーシアへのAIチップ輸出が急激に伸びている。
マレーシアがAIチップ密輸の拠点になる可能性が高い。
バイデン政権時代も輸出規制されていたが、中国は第3国経由でNVIDIA製AIチップを入手したり、研究機関が多めにNVIDIA製GPUを発注し、それを中国に横流ししていた。
バイデン政権下では性能を落とした「H20」は許可されていた。
結果として、NVIDIAは中国市場において「H20」だけで約2兆円を売り上げている。
今回も抜け道を利用して売り上げを伸ばすつもりなのだろう。
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