by Bloomberg.co.jp
人工知能(AI)向け半導体で圧倒的シェアを占める米NVIDIAは、米国の輸出規制に準拠しつつ中国向けに設計されたAIアクセラレータ「H20」製品について、対中輸出許可が今後必要になると米政府から通知された。
NVIDIAは、新たな規制がH20製品の在庫や購入契約に及ぼす影響を考慮し、第1四半期(2-4月)に約55億ドル(約7850億円)の費用計上を見込むと明らかにした。
15日の米株市場の時間外取引で、同社の株価は約6%急落。
15日の届け出資料によれば、H20製品の対中輸出許可は、将来的に無期限に必要になると14日に伝えられた。
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、クンジャン・ソバハニ氏らは、想定される費用計上について、通期で140億ドルから180億ドルの収入が失われる恐れがあるとリポートで分析。
どうやら「トランプ関税発動の一時停止」は偽情報だった模様。
ここにきてトランプ政権の本来の政策が突き付けられた形。
米中摩擦がある限り、中国への製品輸出は各メーカーにとって打撃となる。
特に中国への販売に依存していたNVIDIAにとっては、強烈なダメージとなる。
NVIDIAのジェンスン・フアンCEOは、1億5000万円払ってトランプ大統領と会食までしたのに・・・。
悲しいかな、これが現実である。
追記:2025.04.17 19:40
EXCLUSIVE-米エヌビディア、H20輸出制限を一部中国顧客に伝えず=関係者
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「トランプ関税発動の一時停止」に関する偽情報はいかにして数兆ドル規模の市場変動を引き起こしたか?