Image:PixieMe/Shutterstock.com
Appleは音声アシスタントSiriの新たな機能について、2026年に延期するとの声明を出した。
この件について、複数の識者から痛烈な批判が浴びせられている。
昨年のWWDCで「パーソナライズされたSiri」を近日公開と予告したことが「デタラメ」であり、Appleが「危機とは言わないまでも混乱状態」にあると指摘。
以前のエントリでも触れたが、AppleはiPhone 16のAI機能をアピールする広告をひっそりと削除しつつ、公式サイト上では「将来のソフトウェアアップデートで利用可能になります」との免責事項を追加して宣伝し続けている。
かつてスティーブ・ジョブズがMobileMe(個人向けクラウドサービス。iCloudの前身)が大失敗した際にチーム全体を集めた会議を開き、「なぜ、この製品は宣伝通りに機能しないのか」「アップルの評判を傷つけた」と叱責し、サービスを終了させた。
現在のティム・クックCEOも、同様の会議を開き、SiriとApple Intelligenceの失態に対処し、修正すべきだったと指摘している。
Appleの音声アシスタント「Siri」開発を監督する経営幹部はスタッフを前に、重要な新機能のローンチが遅れていることを「みっともない」、「恥ずかしい」といった言葉で表現した。
また準備が整う前にその機能を公に発表したことで、なおさら悲惨な事態になったと語った。
Appleは「散々アピールしてきた機能について、ひっそりと文言を消したり修正する」最悪の状態が続いている。
予告なしで新商品をリリースしてもサプライズにすらなっていない悲哀。
※関連情報
Apple IntelligenceとSiriの開発遅延、アップルの対応に批判
AppleのAI責任者がSiri近代化の遅れは「見苦しい」と発言したことがリークで判明、2026年まで主要機能はおあずけの可能性
アップル「Siri」の重要な新機能のローンチが遅れていることは「みっともない」「恥ずかしい」-開発責任者がチームを鼓舞
「Apple Intelligence」は競合AIに2年以上遅れている
「iPhone 16」のカメラ仕様を無予告変更、「反射防止」消滅