「iPhone 16e」の発表で、“低価格なiPhone”が消えた


image:Apple

「よりお求めやすい価格でパワフルな機能を提供──。」そんな謳い文句とともに、AppleiPhoneシリーズの新たなエントリーモデル「iPhone 16e」を発表した。

iPhone 16eは従来のエントリーモデルだった「iPhone SE」を置き換えるモデルとなる。

「これまでのiPhone SEシリーズの位置づけと同じく、エントリーモデルだけどチップは最新」と言う部分は変わらない。

但し、価格は99,800円(税込)からとなり、2月28日に発売される。

今までのSEシリーズとは異なり、大きさはiPhone 16と大差ない。

つまりラインナップにminiシリーズがない今、“持ちやすいiPhone”は完全に姿を消したということになる。

ただマニアなら気にするかもしれない部分を少し触れておこう。

チップはiPhone 16と同じ「A18」が採用されているが、iPhone 16eとiPhone 16ではGPUのコア数が異なる。

iPhone 16シリーズのA18チップは「6コアCPU/5コアGPU
iPhone 16eのA18チップは「6コアCPU/4コアGPU

GPUコアが1つ減っている。

とは言え、A18自体のパフォーマンスが大幅に向上している為、通常のユーザーでは気にするほどでも無いと思われる。

肝心なことを忘れていた。
iPhone 16e」はMagSafe非対応なので、注意されたし。

やはり、一番気になるのは価格だろう。

最廉価モデルで価格は99,800円(税込)なので、「以前と同じ値段でスマートフォンを買い替えるのも厳しい」という人が、少なくないのではないだろうか。

今までのiPhone SEの様な小型モデルは中古であっても次第に淘汰される。

iPhoneユーザーの今後の動向が気になる次第。

追記:2025.02.21 10:10
iPhone 16eで初搭載のアップル独自モデム、1.5GHz帯非対応でも大丈夫なのか

日本に投入されるiPhone 16eは「A3409」というモデルナンバーで、グローバル版という位置づけである。

これで分かったのはiPhone 16eで初搭載されたアップル独自モデムのカバー範囲である。

この日本向けに投入される「iPhone 16e」の対応バンドを見ると、ドコモのBand 21や、KDDIソフトバンクのBand 11が抜けている。

つまり1.5GHz帯の4Gがまとめて非対応となっている。

果たしてApple独自のモデムで都市部や混雑している場所などで速度が出るのか、甚だ疑問である。

日本で「iPhone 16e」を選択する事は、高いお金を出したけど繋がらないと言う、最悪のパターンになりかねないと言う事である。

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