Image: JarTee / Shutterstock.com
炭素会計コンサルティング企業であるGreenlyの報告書は、主要SNSであるX(旧Twitter)、Instagram、Facebook、TikTok、Snapchat、YouTube、Threadsの電力消費量や排出量などについて、アメリカ、イギリス、フランスの3カ国のデータを分析。
SNS運営企業の多くがいまだに電力源を化石燃料に依存しているため、プラットフォームが電力を消費すればするほど排出量が増え、温暖化に寄与しているとのこと。
報告書のユーザー数や利用傾向を世界規模に換算すると、TikTokの温室効果ガス排出量は年間で5000万トンを超える可能性があるとFortuneとThe Guardianが指摘。
Greenlyの試算によると、TikTokのユーザー1人あたりの年間排出量は、ガソリン車で約196km走行するのに相当する。
これは、ギリシャ全体の排出量(5100万トン)に匹敵する。
TikTokの1分あたりの電力消費量は、2番目に多いFacebookよりも20%以上、最も少ないYouTubeの約1.5倍多い。
さらに、ユーザーの平均利用時間を考慮に入れると、TikTokの環境負荷の大きさが浮き彫りに。
環境団体のグリーンピースも、TikTokは他の大手テック企業と比較して包括的な持続可能性指標の開示を大幅に遅らせていると指摘し、脱炭素化に関する詳細な情報の提供を求めている。
今までとは異なる指摘が出てきましたね。
TikTok禁止法の施行が広まると良いな。
※関連情報
TikTokのCO2排出量はギリシャ並み
アメリカのTikTok規制法、来年1月19日に施行予定
温室ガス、排出企業に補償義務 米NY州法、年4700億円
米連邦控訴裁、TikTok禁止法の差し止め請求を退ける