日銀は19日の金融政策決定会合で、政策金利である短期金利の誘導目標を「0.25%程度」に据え置き、追加利上げを見送った。
日銀は先月末ごろまでは、12月に追加利上げするつもりで準備していた。
植田総裁は11月28日の日経新聞のインタビューで『データがオントラック(想定通り)に推移している』と発言。
利上げの環境が整ってきたと考えていた。
石破官邸に『今、利上げをしたら中小企業が困る』と難色を示されたため、日銀は方針を転換した。
米国では18日、FRB(連邦準備制度理事会)のFOMC(連邦公開市場委員会)で、3会合連続の利下げを決定。
日銀の利上げ見送りを受け、19日円安は一気に3円も進み、5カ月ぶりに一時157円台に急落。
このまま推移すると、再び1ドル160円台の円安になると言う事である。
今後の状況を見守りたい。
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