シェアは7年間でほぼ0%から34%まで躍進
Intelは新技術を駆使し、AMDに対する巻き返しを図っている。
Intelの新型サーバー用プロセッサ、Xeon 6900Pシリーズは、128コアの高性能を誇り、AMDのEPYC 9004シリーズに対抗する形で2024年第3四半期に市場へ投入された。
Xeon 6 6900Pプロセッサの概要
しかし、AMDの最新モデルであるEPYC 9965(既にパートナーに向けて出荷されている)とXeon 6900Pシリーズの比較では、依然としてAMDが有利な状況にある。
Phoronixによるベンチマーク結果では、デュアル構成のEPYC 9755(128コア)は、IntelのXeon 6980Pを40%上回るパフォーマンスを発揮した。
この結果は、特にサーバー用途やクラウドワークロードにおいて顕著であり、EPYC 9965に至ってはシングル構成でもIntelのデュアル構成に匹敵する性能を示している。
先述したようにEPYC 9965は既にパートナーに向けて出荷されており、当面はAMDのデータセンター部門の収益は安泰だろう。
Intelには他社からの買収を提案されたりと過去の栄光は消えつつある。
AMDには、このままデータセンター部門でIntelのシェアを奪い続けてもらいたいものである。
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