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WordPressによるWP Engineへの制裁、ただ乗り案件で



WordPressを開発する企業「Automattic」が、WordPress特化のホスティングサービス「WP Engine」のWordPressエコシステムへのただ乗りを批判している問題において、AutomatticがWP Engineに商標使用停止命令書を送付したのにつづき、「WP Engineからwordpress.orgへのアクセスをブロックする」と発表した。

WP Engine is banned from WordPress.org – WordPress News
https://wordpress.org/news/2024/09/wp-engine-banned/


WPE & Trademarks | Matt Mullenweg
https://ma.tt/2024/09/wordpress-engine/


2024年9月21日、WordPressは公式サイトでWordPressホスティングするサービスの一つ「WP Engine」を名指しで批判。

Automatticと同等の収益を上げながら、WordPressの開発に100分の1程度しか貢献していないと述べました。

AutomatticはさらにWordPress商標の使用停止命令書を送付。
「消費者にWP EngineがWordPressと同義であると誤解させている」と訴えました。

2024年9月25日、WordPressは公式サイトにおいて、「WP Engineからのwordpress.orgへのアクセスをブロックする」と発表。

ブロックによって、wordpress.orgで提供されているプラグインやテーマが利用できなくなったほか、脆弱性を修正するアップデートなどを受けられなくなります。

発表では「サイトが壊れたユーザーはWP Engineに直してもらって」など、サポートの責任はWP Engineにあることを明確化するような文言も書かれている。

マレンウェッグ氏は一連の騒動について、「オープンソースプロジェクトで大金を稼いでいる企業は還元するべきであり、しないのであれば商標を使用するべきではない」と述べてオープンソースプロジェクトへのただ乗りを批判した。

マレンウェッグ氏の指摘は、至極当然なものであり、反論の余地はないな。

因みに本サイト(kalmia-works.net)をリニューアルした際もWordPressは意図的に採用していない。

WordPressは有名だが、猫も杓子もWordPressの風潮に嫌気がさしていたのと、WordPressに限らず、プラグインを追加しただけ脆弱性を多く含むことになり、サイト全体が攻撃に弱くなるからである。

今回の件でハッキリしたと思うが、WordPressで構築したサイトでWP Engineを採用している場合は不安材料が格段に上がりましたね。

JavaScriptライブラリであるjQueryも同類なので注意されたし。

※関連情報
WordPressがWP Engineからのアクセスをブロックすると発表、「サイトが壊れたユーザーはWP Engineに直してもらって」と述べる

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