Copilot+対応 Ryzen AI 300 [拡大画像]
台湾時間6月3日,AMDは,台湾・台北市で6月4日に開幕する大規模展示会「COMPUTEX 2024」に合わせて,同社CEOであるLisa Su氏による基調講演を行った。
かねてから予告されていた新しいCPUコアアーキテクチャ「Zen 5」を採用した新型デスクトップPC向けCPU「Ryzen 9000」シリーズと,Zen 5のCPUに第3世代NPUを統合したノートPC向けSoC(System-on-a-Chip)「Ryzen AI 300」シリーズを発表した。
今回はあまり変化のない「Ryzen 9000」ではなく、ホットな話題の「Ryzen AI 300」を中心にお送りします。
現在は「Copilot+ PC」に対応したCPUはARMの「Snapdragon Xシリーズ」しかありません。
(NPUが40 TOPS以上である事が条件の為)
但し、Snapdragon X ELITEはARMの為、Windowsアプリを動作させようとするとエミュレーターが必須となり、パフォーマンスが劇落ちする。
なんとエミュレーターでは約2倍程度パフォーマンスが落ちる。
「Snapdragon X ELITE」は45 TOPSの性能を持つNPUを搭載していますが、「Ryzen AI 300」は50 TOPSのNPUを搭載しています。
更に「Ryzen AI 300」は今までのWindows向けCPU(Ryzenシリーズ)と同様のx86アーキテクチャですので、エミュレーターを使わずにWindows用アプリが全て利用可能。
これは大きなポイントだと考えます。
「Snapdragon X ELITE」に興味がありましたが、ベンチマークが出回るようになって興味は無くなりました。
今回の発表で、興味は断然「Ryzen AI 300」に移りました。
私見を言わせて頂くとIntelも「Copilot+」対応CPUを準備していますが、Intel製CPUの「Lunar Lake」が噂通り良い製品であっても惹かれる事はない。
最後に「Ryzen 9000 series」も掲載しておきます。
Ryzen 9000 series lineup [拡大画像]
追記:Socket AM4向けCPU「Ryzen 5000XT」も発表(2024.06.04)
Socket AM4向けCPU「Ryzen 5000XT」も発表
※関連情報
AMD,新世代CPUアーキテクチャ「Zen 5」採用の新型CPU「Ryzen 9000」と「Ryzen AI 300」を発表