Photo:gettyimages
偽造マイナンバーカード(以下・マイナカード)がからむ詐欺が続出している。
運転免許証は、本人証明をする場合、裏面、表面の両方をコピーすることになっている。
しかしながら、マイナンバーカードは、表面は身分証明書として広く利用することが想定されるのでコピーできますが、裏面は、特定個人情報の収集・保管制限に違反する可能性があるので、ケースによっては懲役や罰金を課せられる可能性がある。
スマホ・携帯電話に詳しいジャーナリストの石川温氏は「カードに搭載されている情報を読み取るためのICカード読み取り機についても、マイナカードを読み取れるものと読み取れないものがあります。そのため、目視でいいということになっているのかもしれません」と指摘。
通常、金融機関は、高齢者のオレオレ詐欺被害などを警戒し、多額の振り込みがあるとチェックし、警告を発したり、振り込む前に阻止したりするところが多くなっています。
でも、振込先が本人名義の口座なら、自分の口座から自分の口座にお金を移すということなので、金融機関には単なる資金移動にしか見えないわけです。
そうなると、金融機関が不正な振込と認識するのは難しく、詐欺という疑いすら抱かないのでしょう。つまり、「オレオレ詐欺の高度化」にマイナカードが使われたということです。
実はマイナカードには、悪用されかねないいくつもの落とし穴が存在します。
下の画像は、国が「マイナンバーカードの安全性」について解説しているもの。
国が公開しているマイナンバーカードの安全性 [拡大画像]
これを見ると、「顔写真入りのため、対面での悪用は困難」とあり、「なりすましはできない」とはっきり書かれている。
ただ現実にはマイナンバーカードは簡単に、しかも大量に偽造できることが発覚している。
マイナカード専用のカードリーダーは、役所や病院などには置かれているところが多いのですが、不特定多数の店舗や事務所にはあまり置かれていないし、専用カードリーダーのように、設置に補助金も出ない。
このため、多くの場所では、出されたカードが本物であるという前提の上に立って、カードの顔と本人の顔を見比べて、一致していれば本人であることを確認するしかない。
性善説では作ってはいけないシステムなのですよ、マイナンバーカードと言うものは。
しかも日本は普及が目的になっていて、他国と比較しても遥かに複雑なシステムになっている。
しかも利用率なんて僅か5%程度。
保険証との一体化を含め、マイナンバーに関しては一度立ち止まるべき。
とは言っても国が推進しているのに、担当のデジタル庁は「何か起きても一切責任を負わない」と明記しているから情けない。
マイナンバーカードに血税を何兆円もつぎ込むのであれば、マイナンバーカードの推進を中止し、経済対策に税金を使ってもらいたい。
腐敗した政治家が今の現状を作っているのだと認識して頂きたい。
また田中真紀子さんの「真紀子節炸裂」を思い出してしまったよ。
※関連情報
偽造マイナカードで国民の「預金」があっという間に盗まれる…政府が自ら進めた「オレオレ詐欺の高度化」
『偽造マイナカード』で“乗っ取り”:議員が被害訴え
賞味期限切れたような人たちが総理や閣僚に:真紀子節炸裂
自民党が「政策活動費」温存に一生懸命! 穴だらけの改正案