Firefox開発チームの一員であるガブリエレ・スヴェルト氏が、「IntelのRaptor Lake(第13世代Coreプロセッサ)を使っている北半球のユーザーは、夏の猛暑でPCが頻繁にクラッシュしている可能性がある」とSNSに投稿した。
Firefox開発チームにはRaptor Lakeに関連するクラッシュレポートが大量に寄せられている。
スヴェルト氏によると、バグ報告のロケール情報から「熱波の影響を受けているヨーロッパ諸国」での問題発生数が多いことがはっきり分かるとのこと。
Firefoxのバグ情報集積サイトを確認すると、特に「Core i9 14900KF(family 6 model 183 stepping 1)」のクラッシュ報告が大量に寄せられている。
Firefoxにはクラッシュ時に自動的にレポートを送信する機能がありますが、当該モデルからのクラッシュ報告が多すぎるためレポート送信を無効化した。
2025年に修正マイクロコード「0x12C」がリリースされた際には、Firefoxのクラッシュ報告数も減少したが、2025年5月にリリースされた「0x12F」では問題が再発し、ふたたび報告数が増加している。
スヴェルト氏はIntelに対して複数回にわたって問い合わせているものの、返答は得られていないとの事。
「Intel 第13・14世代CPUの不具合は自社の設計が原因」とIntelが認めていますからね。
以前のエントリ「Intelの第13・14世代CPU劣化、パッチでも防ぐ事は不可能」でも書いたが、一度でもクラッシュした「第13世代Coreプロセッサ」及び「第14世代Coreプロセッサ」はパッチを当ててもCPUの劣化は、当たり前だが元に戻らない。
しかも一度はパッチで直ったのに、2025年5月にリリースされた「0x12F」パッチで再発したままとなっているようでは話にならない。
Intelにとって本件は致命的なものなので、今後も回答はないでしょう。
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